近代日本の身装文化(身装画像)
説明 父親が官名詐称の疑いで拘束された留守の家を訪れた六十前後の老婆。この女は本編の主人公の母親だが、六十という設定にしては、現代人の眼から見ると老けすぎているように見える。結っているのはこれでも髷も髱(タボ=後ろ髪)もある丸髷。前髪をほとんど取っていないのは年齢のせいもあるが、この女の娘時代はそういう流行だったので、古風という見方もできる。袖無しの綿入羽織は関東ではちゃんちゃんこといい、外へ着て出るのは子どもか年寄りだった。玄関でなく、庭に回って縁先で用を足すような人のために、手あぶりの小火鉢が用意されている家が多かった。そういう火鉢は軽くて、縁に持ち手がついているものだが、この火鉢は少々大きすぎるようだ。(大丸 弘)
ID No. A01-037
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1901(明治34)年2月17日号 7面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル わか竹(15)
作者 三品藺渓(1857-1937)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D007:[女の老人]
D2ma:[丸髷]
Qwa:[綿入れ;キルティング]
Vhao:[羽織]
D2sim:[島田;高島田]
Vka:[掛襟]
G043:[縁先;縁端]
時代区分・年代 20世紀初め;1901(明治34)年
国名 日本
キーワード 袖なしの綿入れ羽織;ちゃんちゃんこ;黒襟;火鉢
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥