| 文献番号 | 01_SC000518 |
|---|---|
| 著者名 | 勝山祐子/カツヤマ ユウコ |
| 書名・論文名 | プルーストとフォルチュニィの交差点 : 「ビザンチン・ホール」とフォルチュニィの舞台照明 |
| 掲載誌名 | 文化学園大・文化学園大短大部紀要 49 |
| 発行年月日 | 2018 (1) |
| 掲載ページ | pp.119-132 |
| OWC | EI;E |
| 地域・民族名 | イタリア;バチカン市国;サンマリノ;ヨーロッパ |
| 時代区分 | 20世紀前半 |
| キーワード | マリアノ・フォルチュニィ;グレコ=サクソン型チュニック;ヴェネチアン・ルネッサンス風ドレス;ギリシャ風ドレス |
| 抄録 | フォルチュニィのドレスが『失われた時を求めて』で描かれるのは、ヴェネチアン・ルネッサンスを甦らせる衣装としてだ。だが、フォルチュニィのテキスタイル作品で最も有名なのは、古代ギリシャ風のガウンやスカーフである。これは『スワン家のほうへ』の末尾で描かれる1912年頃のモードに見られるような、当時の古代ギリシャ風ドレスの流行(リバティーのドレスや19世紀後半に大量に発掘されたタナグラ人形を連想させるドレスの流行、あるいはディレクトワール様式のドレスのリヴァイヴァル)や、ダンカンらギリシャ風ダンスの隆盛と無関係ではない。また、フォルチュニィはワグネリアンであり、舞台用間接照明とそれを有効に使用するための舞台装置「クーポール」を発明、プルーストも親しかったベアール伯爵夫人の私設劇場で実際に使用されることになった。1906年3月の杮落しにプルーストが赴いた形跡はなく、そもそもプルーストとフォルチュニィのあいだにどの程度の交流があったのかも明らかではないが、フォルチュニィがレイナルド・アーンの姻戚だったことに鑑みても、プルーストがこうしたフォルチュニィの多岐にわたる活動を知らなかったとは考えられない。二人の意外な共通点は、フォルチュニィのオペラやバレエといった舞台芸術における活動を支える理論、つまり音楽とは時間的芸術で、切断のない時間の中で音楽による陶酔に身を任せるべきだ、という確信である。 |
| 身装概念 | AU209.0:[舞台衣裳;映画コスチューム] DP019:[デザイナー(作品,キャリア,パーソナリティー)] |
| 服装専門分類 | DP0:[デザイニングシステム・技法;総記] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |