| 文献番号 | 01_LI005564 |
|---|---|
| 著者名 | 大野芳材/オオノ ヨシキ |
| 書名・論文名 | ジャン=バティスト・ジュヴネ『キリストの十字架降下』(ルーヴル美術館蔵)をめぐって |
| 掲載誌名 | 青山学院女子短大総合文化研究所年報 9 |
| 発行年月日 | 1999 (12) |
| 掲載ページ | pp.75-95 |
| OWC | EW |
| 地域・民族名 | フランス |
| 時代区分 | 9世紀~17世紀 |
| キーワード | ジャン=バティスト・ジュヴネ ; 古典主義 ; キリストの十字架降下 |
| 抄録 | ジャン=バティスト・ジュヴネが,ルイ・ル・グラン広場のカプチン会の求めで,『キリストの十字架降下』を描いたのは1697年のことであった。キリストの生涯で礫刑に続くこの場面は,すでに9世紀以来の図像の歴史が知られている。そのなかで16世紀半ばのダニエーレ・ダ・ヴェルテッラの劇的表現は,以後の図像に多大な影響を与えた。宗教的混乱の終結後の活発な布教活動を背景に,ジュヴネに先立つフランスの画家たちも,このイタリア人画家とルーベンスのアントウェルペン大聖堂にある絵画から,強い霊感を受けつつ制作した。シャルル・ル・ブランがリヨンのカルメル会のために描いた『十字架降下』は両者を範に仰ぎつつ力強い表現を志向する一方,フランス古典主義絵画の体系化を計った画家にふさわしい特徴を併せもっている。ジュヴネはル・ブランから重要な要素を借用しつつ,いっそう劇的な内容の作品を生み出した。優美で軽妙な絵画へと趣味が移り行くなかで,プッサンの伝統を受け継ぐ宗教画家としてジュヴネの資質を,この絵画は明らかにする。 |
| 身装概念 | AU192.0:[神;神仏像] AW181:[十字架] BP342:[絵画資料;造形資料;映像資料;画像資料;服装絵画] DP124:[美術;絵画] |
| 服装専門分類 | AU1:[総記;着用者] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |