文献番号 | 01_LI002840 |
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著者名 | 田中正敏/タナカ マサトシ |
書名・論文名 | 輻射熱による人体の局所皮膚温熱反応 |
掲載誌名 | 産業医学 27(2) |
出版者 | |
発行年月日 | 1985 (3) |
ページ | |
掲載ページ | pp.90-96 |
シリーズ名 | |
OWC | AB |
地域・民族名 | 日本 |
特定地域名 | |
時代区分 | 20世紀後半 |
時代通称名 | 昭和 |
キーワード | |
抄録 | 人工気候室において,輻射,気温,衣服条件をかえ,主として,局所の皮膚における温熱反応について検討した。輻射は赤外線ランプにより背部に加えた。気温は,20,25,30℃の3段階とし,衣服は,白と黒のワンピースとした。被験者は4人の健康成人女子である。被験者は,各温熱条件,衣服条件において,1時間,輻射なしの状態で椅坐安静の後,ひきつづいて熱輻射に1時間曝露された。直接に輻射の影響をうける背部と,輻射の直接的な影響をうけない大腿部において,皮膚温,熱流量,衣服下気温などを測定した。輻射負荷時に,背部では白と黒色の衣服条件の違いにより皮膚温と衣服下温との間に違いを生じ,黒い衣服の場合,衣服下温は皮膚温よりたかくなり,また,皮膚温が高くなるほど,熱流量の低下がみられた。局所皮膚温と衣服下温の差を熱流量で除した値を,皮膚-空気境界層における熱抵抗性を示す指数として計算すると,輻射なしの場合,大腿部では,0.02~0.05℃/cal・m^<-2>・hr^<-1>,背部では0.045~0.065℃/cal・m^<-2>・hr^<-1>であった。輻射負荷時に,この指数は衣服条件による影響が大きく,黒球温が高くなるにともない,背部での値は,黒衣では低下を,白衣の場合は上昇と対称的な変化を示した。この指数は防護服等の温熱性機能の客観的な評価判定のさいに有効と考える。 |
身装概念 | DP21:[人体生理;生理;生理機能;生理学] DP215:[体温;皮膚温] |
服装専門分類 | DP2:[身体・生理・環境・性;総記] |
資料タイプ | |
資料所在 | |
国会図書館請求番号 | |
日本十進分類 | |
版次 | |
備考 | |
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リンク | 国立情報学研究所 CiNii |