| 文献番号 | 01_LI001990 |
|---|---|
| 著者名 | 中川麻子/ナカガワ アサコ |
| 書名・論文名 | 《美術染織》概念の成立経緯 |
| 掲載誌名 | デザイン学研究 58(6) |
| 発行年月日 | 2012 (3) |
| 掲載ページ | pp.51-60 |
| OWC | AB;NK;EW |
| 地域・民族名 | 日本;アメリカ合衆国;フランス |
| 時代区分 | 19世紀後半 ; 20世紀前半 |
| 時代通称名 | 明治 ; 大正 |
| キーワード | 美術染織の概念 ; 絵画的染織作品 ; フィラデルフィア万博 ; パリ万博 ; シカゴ万博 |
| 抄録 | 「美術染織」とは、明治から大正時代にかけて制作された絵画的な染織作品であり、近代染織を語る上で重要な存在である。本稿では明治時代初期から1893(明治26)年頃を対象にし、国内外の博覧会に出品された染織作品について検討を行った。1876(明治9)年、フィラデルフィア万博出品の成功を受けて、内国博には多くの絵画的な染織作品が出品された。また業者によって積極的に新しい技術の開発が行われ、1882(明治15)年前後にはますますこの傾向が強まった。1886(明治19)年、京都色染織物繍纈共進会の出品分類に現れた「美術色染」「美術織物」の語は、染織分野に初めて「美術」の語が持ち込まれた例であり、はじめて《美術染織》概念が誕生した。1889(明治22)年、パリ万博では染織作品が「美術」とは認められなかった。しかし1893(明治26)年、シカゴ万博において、平面的かつ大型で、観賞用の性質が強い作品が美術部出品を果たし「美術的織物」と呼ばれ絶賛された。このシカゴ万博を機会に《美術染織》の概念と「平面」、「大型」、「鑑賞用」という作品形式が確立した。 |
| 身装概念 | EQ17:[染色;染め;染物;染色性] EQ14:[布(一般);裂地;織物;布帛;テキスタイル] DP124:[美術;絵画] DP400:[展覧会;博覧会;作品発表;作品発表会] DQ401:[染織作品展示会;染織見本市] CP425:[外国人の日本観;ジャポニズム] |
| 服装専門分類 | EQ1:[表面特性;布地] DQ4:[プレゼンテーション;布地] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |