| 文献番号 | 01_LI001754 |
|---|---|
| 著者名 | 岩崎葉子/イワサキ ヨウコ |
| 書名・論文名 | 「低組織化」システムのグローバリゼーション : イラン・アパレル産業を事例として |
| 掲載誌名 | アジア経済 53(5) |
| 発行年月日 | 2012 (5) |
| 掲載ページ | pp.2-27 |
| OWC | MA |
| 地域・民族名 | イラン;ペルシア |
| 時代区分 | 20世紀後半 ; 21世紀前半 ; 1990年代~ |
| キーワード | 輸入アパレル製品 ; 生産組織 ; ナマーヤンデ ; 流通ネットワーク ; ボナクダール ; 外国製品専門店舗群 |
| 抄録 | イランのアパレル産業は,就労者数10人未満の中小・零細企業が圧倒的多数を占め,産業全体の零細性がきわだっている。従来企業同士の連携が希薄で,とりわけ生産から流通へ至る垂直的な関係がほとんど発展しないという傾向をもち続けてきた。こうした「低組織化」された状態のアパレル製造企業群は,2000年代以降政府の貿易政策の転換によって大量の輸入製品流入に直面した。一時はあたかもイランのアパレル市場が中国製品に席巻され「壊滅」したかのような報道もなされたが,実態は異なっていた。じつは,これまでアパレル生産に従事していた独立の零細資本の一部が,生産と流通の分野の垣根を跳び越え,みずからがバイヤーに転身して,めざましい発展を遂げる中国の「専業市場」から大量のアパレル製品をイラン市場に持ち込んでいる。リスク分散のため多角化する傾向の強いイランの零細資本は,参入・撤退の自由度が高い「市場」型の生産・流通スタイルを好むが,このニーズに中国の専業市場が応えるかたちで,先進国主導型のものとは異なるタイプのグローバリゼーションが進行している。 |
| 身装概念 | CP021:[繊維産業;アパレル産業] CP01:[市場;市場展望;市場動向;市場構造] CP107:[零細企業] CP40:[国際経済] CP00:[流通機構;流通過程;チャネル] |
| 服装専門分類 | CP0:[経済・流通一般;総記] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |