| 文献番号 | 01_GE008148 |
|---|---|
| 著者名 | 三宅えり/ミヤケ エリ |
| 書名・論文名 | 『源氏物語』にみえる「錦」の比喩 |
| 掲載誌名 | (佛教大)京都語文 23 |
| 発行年月日 | 2016 (11) |
| 掲載ページ | pp.88-102 |
| OWC | AB |
| 地域・民族名 | 日本 |
| 時代区分 | 11世紀前半 |
| 時代通称名 | 平安 |
| キーワード | 源氏物語;織らぬ錦;出だし衣;美景 |
| 抄録 | 春の花が咲き乱れる美しさや、紅葉の美しさを「錦」にたとえることは、古く『万葉集』や『懐風藻』の詩歌にもみられ、『古今集』や『文華秀麗集』等、平安朝の詩歌にも受け継がれている定型的な比喩である。『源氏物語』には、自然の美しさを「錦」にたとえる表現もみられるが、宴に集った錦を纏う人々の様子を自然の美景にたとえる表現もみられる。「澪標」、「若菜下」の住吉社頭での宴の場面、「初音」の六条院での男踏歌の場面、そして「胡蝶」における六条院での船楽の場面である。これらの場面は光源氏が権力を掌握していることを示す重要な場面である。光源氏の周囲に集う人々を自然の美景にたとえることは光源氏に天の造化と同等のものを生み出す力があることを示すのだろう。また、「錦」にたとえられる明石上の存在についても考察する。 |
| 身装概念 | EQ143.10:[錦;絵緯織物] AV081:[女房晴装束;女房装束;唐衣裳装束;十二単衣] BP341:[文献資料] DP163:[象徴;象徴性;シンボリズム] BP300:[用語;専門用語] DP10:[美の理想;美の基準;美意識] |
| 服装専門分類 | EV1:[表面特性;和服] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |