身装文献
文献番号 01_GE004751
著者名 寺田貴子/テラダ タカコ
書名・論文名 琉球文化圏に伝世するノロ関係資料等にみる刺繍
掲載誌名 (活水女子大)活水論文集 健康生活学部編 57
出版者
発行年月日 2014 (3)
ページ
掲載ページ pp.23-32
シリーズ名
OWC AB;A
地域・民族名 日本;アジア
特定地域名 沖縄;沖永良部島(おきのえらぶじま);鹿児島;奄美大島
時代区分 15世紀~19世紀
時代通称名 琉球王国
キーワード ノロ;女性司祭;刺繍技法;琉球千鳥繍い;本綾織繍;刺繍大袖衣
抄録 現在、「沖縄」として知られている日本の南西諸島は、かつて「琉球」と呼ばれていた。15世紀から19世紀には独立した王国で、中継貿易の地にあって独自の文化を有していた。琉球王国のあらゆるコミュニティにおいて、女性司祭・ノロ(神女)は信仰や政治上のコンサルタント、指導者でもあった。ノロとは祈ること、また、祈る人のことを意味する。ノロの装束や装身具類は権能の象徴であり、それらは琉球王府から下賜されていた。本研究において、琉球列島の五つの島におけるノロ関連の装束、装身具および文化財染織品等を調査した結果、刺繍品の中に、日本刺繍には一般的にみられない、特徴的な2種類の刺繍技法を見出した。その繍技には和名がないことから、筆者は「琉球千鳥繍い」、「本綾織繍い」と称している。琉球文化圏の3島に伝世する刺繍大袖衣は、年代測定によって15世紀に製作されたことがわかり、一部史料とも符合する。歴史的、かつ、文化的価値の高い資料に見出されるその2種の繍技は、霊獣や吉祥文様などの上に光沢のある絹の刺繍糸で三角文や鋸歯文を加飾表現している。そのことは、刺繍技法そのものに何らかの意味があったことを示唆しており、その文様で刺繍された装束や染織品は、信仰や政治と緊密な関わりを持つノロの強力な権能をより表徴していたと推察できよう。
身装概念 AU122:[宗教者;僧侶;シャーマン;易者]
EQ153:[刺繍]
AU105:[地域別;服装の地域比較]
EQ12:[文様;模様;柄]
DP163:[象徴;象徴性;シンボリズム]
服装専門分類 AQ0:[総記;布地]
AU1:[総記;着用者]
資料タイプ
資料所在
国会図書館請求番号
日本十進分類
版次
備考
言語
リンク 国立情報学研究所 CiNii