| 文献番号 | 01_GE004518 |
|---|---|
| 著者名 | 金尾佐知子/カネオ サチコ |
| 書名・論文名 | 紙糸使用テキスタイルの交織による性能改善の試み |
| 掲載誌名 | 文化学園大紀要 服装学・造形学研究 45 |
| 発行年月日 | 2014 (1) |
| 掲載ページ | pp.21-27 |
| OWC | AB |
| 地域・民族名 | 日本 |
| 時代区分 | 21世紀前半 |
| 時代通称名 | 平成 |
| キーワード | 自作交織布;KES試験;紙糸使用テキスタイル;力学的特性;剛軟性;衣服用テキスタイル |
| 抄録 | 石油資源の枯渇から、繊維市場は「天然素材志向」が強まり、近年、植物由来繊維が注目されている。そこで、和紙を材料とした紙糸を研究の対象とした。紙糸を使って自作した和紙布及びポリエステルまたは毛と交織した2 種の交織布を製作し、これら3 種の紙糸使用テキスタイルの性能を明らかにし、交織の効果を検討した。また衣料用テキスタイルとしての有用性の検証をデニムを比較布として行った。和紙布は引張り・せん断・曲げ試験の結果、変形しにくく、その変形の回復も小さかった。また破裂強度が小さく、硬く、ハリがあるため垂れ下がりにくく、しわになりやすいとわかった。一方、交織布は和紙布よりも引張り、せん断しやすく、曲げやすかった。軟らかく、伸びが大きい繊維であるポリエステルや毛との交織により、変形しにくい和紙布の欠点を補えたといえる。市販のデニムと比較すると和紙布はデニムより硬いものの、引張りやせん断の変形はしやすかった。以上より和紙の持つ吸湿性などの利点を生かしながら、欠点を補うと考えられる性質を持つ他の繊維糸と交織することは有効であり、紙糸を使用した衣料用テキスタイルの性能改善の可能性を見出すことができた。 |
| 身装概念 | AQ050:[紙布;紙衣;紙子;紙製品] EQ19:[素材の物理的性質;物性] EQ190.2:[防しわ性] |
| 服装専門分類 | EQ1:[表面特性;布地] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |