| 文献番号 | 01_GE003216 |
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| 著者名 | 白田由樹/シラタ ユキ |
| 書名・論文名 | 川上音二郎・貞奴が演じた「東洋」 : 1900年パリ万国博覧会における日仏の位相から |
| 掲載誌名 | (大阪市立大院)人文研究 64 |
| 出版者 | |
| 発行年月日 | 2013 (3) |
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| 掲載ページ | pp.95-114 |
| シリーズ名 | |
| OWC | EW;AB |
| 地域・民族名 | フランス;日本 |
| 特定地域名 | |
| 時代区分 | 19世紀後半;20世紀前半;1900年 |
| 時代通称名 | 明治 |
| キーワード | パリ万国博覧会;川上音二郎一座;貞奴;日本女性;ハラキリ |
| 抄録 | 「東洋人」によって体現されるオリエンタリズムについての論考として、1900年のパリ万博で成功を収めた川上音二郎と貞奴の事例を取り上げる。まず、19世紀の日仏関係―フランスでの日本文化の受容、開国後の日本の状況、フランスから見た日本のイメージの変遷―を概観し、世紀末の貞奴ブームを準備した諸要因を検討する。次に、貞奴の演技についての報道や劇評、川上が加えた「ハラキリ」の演出について考察を行う。彼らの舞台と日本や日本女性に関する言説を対照する中で、西洋が東洋の内に見出そうとした「愛を殉じる女」や「高貴な野蛮人」の紋切型が明らかになる。川上一座が演じた「東洋的日本」像は、この国の急速な台頭を危ぶむ西洋にとっては近代化された日本よりも好ましいものであり、国際社会での地位向上を願う日本にとってエキゾティズムは列強との関係向上の戦略であった。それゆえ、川上や貞奴の極度に「東洋化」された演出は観客だけでなく、日本の公使館にも指示された。以上により、川上らが演じた日本のステレオタイプは当時の日仏をめぐる文化や政治、外交などの様々な関係性の中からつくり出されたものであると結論づけられる。 |
| 身装概念 | CP425:[外国人の日本観;ジャポニズム] AU118:[俳優;女優;役者;舞踊家;舞台芸術家;芸能人;エンタテイナー] AU209.0:[舞台衣裳;映画コスチューム] AU116:[芸者;舞妓] CP422:[異文化観;異文化理解;文化ショック;異国趣味;エキゾチシズム] |
| 服装専門分類 | AP0:[総記;総記] |
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| 資料所在 | |
| 国会図書館請求番号 | |
| 日本十進分類 | |
| 版次 | |
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| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |