身装文献
文献番号 01_GE001994
著者名 熊谷貴史/クマガイ タカフミ
書名・論文名 異形の尊像 : 神変相としての異形性
掲載誌名 佛教大総合研究所紀要 19
発行年月日 2012 (3)
掲載ページ pp.35-65
OWC AW;AB;A
地域・民族名 インド;日本;アジア
キーワード 神変相;多面多臂;化身観;仏教尊像
抄録 多面多臂や獣頭人身などの非人間的な尊容、あるいは像容の破綻や不整を厭わない奇なる造形表現に、宗教芸術としての命題が込められた尊像がある。本稿ではそのような異形相を、諸尊が威神力を示現した姿、すなわち神変相と解して思想と造形の相関を捉えていく。まず前提として、仏教尊像が潜在的に異形性を志向するであろうこと、また仏教美術研究における神変観の汎用性について確認する。次いで多面多臂像の分析から、異形の尊像には、諸尊が姿を変化・化現させるという認識を基盤に、変現した姿を在りのままに具象化する例と、変現する性質を象徴化した例が認められることに言及する。大局的にはその背景として、神変の表現方法の幅が異形相の多様化を促す遠因と推察され、特に一体の像に神変の相を集約する造形態度が、広く尊像の異形性を支える理念と考えられた。以上の視点をもち、最後に日本彫刻史の事例を幾つか取り上げ、異形の尊像を神変相の系譜として再考する。
身装概念 AU192.0:[神;神仏像]
BP343:[標本資料;実物資料;遺品;考古学資料]
服装専門分類 AU1:[総記;着用者]
リンク 国立情報学研究所 CiNii