文献番号 | 01_GE001745 |
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著者名 | 大矢勝 ; 原聡臣/オオヤ マサル ; ハラ サトオミ |
書名・論文名 | 石けんとLASの生分解性に関する誤情報の流通過程の分析 |
掲載誌名 | 繊維製品消費科学 51(3) |
出版者 | |
発行年月日 | 2010 (3) |
ページ | |
掲載ページ | pp.231-237 |
シリーズ名 | |
OWC | AB |
地域・民族名 | 日本 |
特定地域名 | |
時代区分 | 21世紀前半 |
時代通称名 | 平成 |
キーワード | 洗剤論争;合成洗剤;洗濯石けん |
抄録 | 石けんとLASの生分解に関する誤情報として「石けんは1日で100%生分解されるがLASは1カ月たっても1/3程度が分解されないで残存する」との「石けん1日分解説」に着目して分析した。この説は石けんとLASの生分解性の差を極端に大きく示すことによってLASに有害な印象を与える不適切な情報である。生分解に関する記述の含まれる一般消費者向け書籍35冊を調査した結果,合成洗剤を否定するものが30冊であり,その中で「石けん1日分解説」に基づくものが16冊を占めた。その元情報はステアリン酸ナトリウムの生分解試験データで,石けんが生分解1日でTOC値がほぼゼロになるという研究データであった。筆者らが確認試験を行ったところ,ステアリン酸ナトリウムは生分解試験の過程で金属石けんに変化し,前処理でTOC試験用の試料から除かれるためTOC値がゼロになることを確認した。また,ステアリン酸ナトリウムの生分解率を酸素消費量から求めると,1週間で50%程度の生分解速度であることを確認した。よって,この誤情報の広がりは,一般書籍の著者がTOC値がゼロになることを示すデータを100%生分解されると誤解したことに原因があると考えられる。 |
身装概念 | EY321:[洗剤;界面活性剤] BP050:[環境汚染;環境破壊;環境被害] BP051:[地球環境問題] |
服装専門分類 | BY0:[消費者問題;設備,装置,機器,用具,薬品] |
資料タイプ | |
資料所在 | |
国会図書館請求番号 | |
日本十進分類 | |
版次 | |
備考 | |
言語 | |
リンク | 国立情報学研究所 CiNii |