身装文献
文献番号 01_GE001736
著者名 佐藤貴之 ; 高木修/サトウ タカユキ ; タカギ オサム
書名・論文名 死後の装い : 施術者であるエンバーマーの心的過程に焦点をあてて
掲載誌名 繊維製品消費科学 51(2)
発行年月日 2010 (2)
掲載ページ pp.135-138
OWC AB
地域・民族名 日本
時代区分 21世紀前半
時代通称名 平成
キーワード エンバーミング;エンバーマー;死後の装い;遺体衛生保全
抄録 エンバーミングとは,遺体を消毒,保存処理を施し,必要に応じて修復し,長期保存を可能にしようとする技法であり,我が国では年間10,000件以上の施術が行われている。本研究は,このエンバーミングに焦点をあて,遺族の依頼を受け施術するエンバーマーが死後の装いに臨む際の心的過程を明らかにするとともに,施術機会がエンバーマー自身の働きがいに与える影響について検討した。5名のエンバーマーに面接調査を実施した結果,現職選択のきっかけが源泉となり,エンバーミング施術にあたるエンバーマーの心的過程には,施術の目標が“故人の希望の充足,満足”である「故人焦点」の意識と,施術の目的が“遺族の希望の充足,満足”である「遺族焦点」の意識とが存在し,その意識の在り様が顧客オーダーの解釈に最も強く影響を及ぼすことが示唆された。遺体の損傷修復および仕上げの化粧にあたっては,遺体に語りかけ,施術に関する故人の意思確認を行っていた。また,施術結果に対する適切なフィードバックが得られないことが多く,業務の満足感および達成感の阻害因となっていた。
身装概念 AU190:[死者;経帷子;死装束]
DP226:[からだの洗浄;洗髪;歯みがき;うがい]
服装専門分類 AU1:[総記;着用者]
リンク 国立情報学研究所 CiNii