| 文献番号 | 01_AR081580 |
|---|---|
| 著者名 | 仲村洋子 ; 羽生京子/ナカムラ ヨウコ ; ハブ キョウコ |
| 書名・論文名 | 和服における着崩れについての考察(4) |
| 掲載誌名 | 和洋女子大紀要 家政系編 48 |
| 発行年月日 | 2008 (3) |
| 掲載ページ | pp.9-20 |
| OWC | AB |
| 地域・民族名 | 日本 |
| 時代区分 | 21世紀前半 |
| 時代通称名 | 平成 |
| キーワード | Lサイズ;割り出し寸法 |
| 抄録 | 和服着用時に生じる着崩れの要因を、長着の仕立て上がり寸法と体格・体型の関連と捉えて追求してきたのが、本研究である。Lサイズを対象として取り上げ実験を試みた結果、「割り出し法」の有効性を確認した。身体に合わせて縫製された和服は、簡単に姿よく整えられかつ着崩れも少なく抑えられるとの感触を得た。この結果をうけて、試着衣を「ゆかた」としていたことにより省略していた長襦袢を着用して、実験を進めたのが前報である。長着はゆかたをそのまま用い、長襦袢はウール地、絹地の2種類を作製し実験を試みた結果、長襦袢着用が着崩れの抑制に効果的に作用し、さらに少量化が認められた。現在での和服着装は、礼服や晴れ着といった盛装用が主流であり、長着を袷に仕立て、材質も絹素材を扱うことが一般的である。そこで、今回は袷長着を試着衣として採用することとし、表・裏地とも絹地を使用し、変動が明確になるよう格子柄を選んで作製した。あわせて、長襦袢についてもポリエステル素材によるものを加えた。絹地で袷に仕立てた長着と、3種類の素材による長襦袢との組み合わせによる着崩れについては、前回のゆかたを用いた結果と同じレベルに留まっている。つまり、長襦袢の素材の如何をとわず簡単なしかも若干の手直しで修正可能な範囲であった。特に、衿元については長着を広衿に仕立てたことにより、手直しも必要としない微量に留まった。以上、着装者の身体に合わせた和服であれば、着崩れは問題視するに値しないレベルであることが把握できたとともに、割り出し法の必要性を再確認した。 |
| 身装概念 | DP301:[着くずれ;裾の捲れ;着じわ] AV000:[和服;きもの;長着(女性・現代)] DP202:[体型;体格;からだつき] DP03:[サイズ;寸法;衣服寸法;計測値] DP035.1:[着用実験] EV181:[袷物;あわせ;裏つき(和服)] EP22:[縫製;ソーイング] |
| 服装専門分類 | DV3:[着装法・衣生活;和服] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |