| 文献番号 | 01_AR075033 |
|---|---|
| 著者名 | 吉田雄介/ヨシダ ユウスケ |
| 書名・論文名 | イランにおける手織物生産の存続と多就業化の関係 : ヤズド州メイボド地域のズィールー製織業を事例として |
| 掲載誌名 | 地理学評論 78(8) |
| 発行年月日 | 2005 (7) |
| 掲載ページ | pp.491-513 |
| OWC | MA |
| 地域・民族名 | イラン;ペルシア |
| 特定地域名 | ヤズド州;メイボド地域 |
| 時代区分 | 20世紀後半;21世紀前半 |
| キーワード | ズィールー(綿絨毯)生産;多就業化 |
| 抄録 | 本稿では,イラン・ヤズド州メイボド地域における1980年代以降のズィールー(綿絨毯)の衰退過程を,現役生産者32名への聞取り調査とメイボド・ズィールー生産者協同組合所蔵の資料調査に基いて検討した。生産量・生産者数ともに激減する中で,ズィールーの生産構造は,少数の主力生産者と多数の兼業者という二極分化が生じた。近年のズィールー生産の特徴の一つは,専業の生産者数がきわめて少なくなったということであり,もう一つの特徴は多くの生産者は日雇労働などと兼業でズィールーを生産するという多就業化である。このように,メイボド地域のズィールー生産は,本業から多就業の一選択肢へと位置づけが変化した。それは,ズィールー生産は単体では存在し得ず,多就業の一環として存続し得るにすぎなくなったことを意味する。そして,こうした多就業的なズィールー生産を可能としているのは,外的な要因としては,イランの経済構造の変化による臨時・日雇の就労機会の増加であり,内的な要因としては,ズィールー製織の柔軟性と産地の集積の利益としての組合の存在にある。 |
| 身装概念 | EQ41:[織物業;織布業;テキスタイル業] EP028.0:[手工業] CP153:[労働条件] CP157:[労働者組織] |
| 服装専門分類 | CQ1:[経営・労働;布地] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |