身装文献
文献番号 01_AR073864
著者名 香山はるの/カヤマ ハルノ
書名・論文名 Mary Barton試論 : 衣服と女たち
掲載誌名 跡見学園女子大文学部紀要 38
出版者
発行年月日 2005 (3)
ページ
掲載ページ pp.35-44
シリーズ名
OWC ES
地域・民族名 連合王国;イギリス
特定地域名
時代区分 19世紀
時代通称名
キーワード エリザベス・ギャスケル;メアリ・バートン;労働者;きちんとした衣服;お針子
抄録 エリザベス・ギャスケルの多くの作品には衣服が重要なモチーフとして使われている。本稿ではギャスケルの代表作の一つであるMary Bartonに焦点を当て、特に女性キャラクターと衣服との関わりについて考察した。衣服―ことに他人の衣服への気遣いは、マンチェスクーの貧しい労働者階級のコミュニティにおける温かい心のつながり、扶助の精神をしばしば示す。また、ヒロインメアリの成長も、彼女と衣服との関係から微妙に描かれている。「レディ」を夢見ていたメアリは、様々な試練を通して、自らの虚栄心を克服し、衣服や華やかな生活などいわゆる「外面」的な価値観への拘りから脱却し、真の人間性、愛に目覚めていく。「プライヴェート」な世界に生きる女たちが促す同胞愛、利他主義の精神は、苦しみにある者の心を和らげ、また、間接的にではあるが、ジョン・バートンとジョン・カーソンが体現するような貧しい「労働者」と裕福な「工場主」という二つの世界の隔絶に一条の救いの光を放っている。
身装概念 BP341:[文献資料]
DP364:[社会階層;社会階級;社会的グループ;階級観]
DP364.3:[下層階級;極貧階層;低所得者層]
服装専門分類 DP3:[着装法・衣生活;総記]
資料タイプ
資料所在
国会図書館請求番号
日本十進分類
版次
備考
言語
リンク 国立情報学研究所 CiNii