| 文献番号 | 01_AR073396 |
|---|---|
| 著者名 | 桜井理恵/サクライ リエ |
| 書名・論文名 | 尾州織物 : 大正期のセル地のデザイン性について |
| 掲載誌名 | 一宮女子短大紀要 44 |
| 発行年月日 | 2005 (12) |
| 掲載ページ | pp.119-122 |
| OWC | AB |
| 地域・民族名 | 日本 |
| 時代区分 | 20世紀前半 |
| 時代通称名 | 大正 |
| キーワード | 尾州織物;着尺セル |
| 抄録 | 尾張地域は、大正期に着尺セルとして、全国の約9割を生産していた。この時代の現物資料や生地見本帳を調査した。明治期に輸入品として流行したため、国産品であっても見本の装丁はローマ字がもちいられ、外国風のものであった。しかし、洋服ではなく、和服地として用いられることから、縞模様が一般的であった。当初は色使いも暗いものが多かったが、次第に明度の高い色彩も用いられた。縞も単純なものから途中でぼかしがはいるようなものまで、より複雑なものへと変化している。日本人の開発した国産の機械で織られた布地であるが、このような努力の甲斐なく、その用途が、お洒落着に限定されたため、昭和初期の統制の影響を受け、結果として破綻してしまった。しかし値段や着用期間にもかかわらず、和服地として毛織物を定着させるため、尾張地域が残した功績は大きく、結果として昭和期の復興もこの努力の成果であった。 |
| 身装概念 | DQ007:[織物デザイン;テキスタイルデザイン] AQ014.0:[毛織物] EQ144.08:[クレープ地;セル] |
| 服装専門分類 | DQ0:[デザイニングシステム・技法;布地] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |