文献番号 | 01_AR069757 |
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著者名 | 山本光正/ヤマモト ミツマサ |
書名・論文名 | 近世・近代の女性の旅について:納経帳と絵馬を中心に |
掲載誌名 | 国立歴史民俗博物館研究報告 108 |
出版者 | |
発行年月日 | 2003 (10) |
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掲載ページ | pp.165-181 |
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OWC | AB |
地域・民族名 | 日本 |
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抄録 | 近世の旅に関する研究は大きく分けて、旅における行動・見聞及び交通の実態を明らかにしようとするものと、社寺参詣そのものに重点を置き民衆の信仰を明らかにしようとするものがある。これらの研究はいずれも史料の関係から男性を中心としたものであったが、女性史研究の活発化に伴い、女性の旅についても研究成果が発表されるようになった。旅の研究は旅日記を主な素材として行われるが、女性の場合旅日記を書くことができるのは相当の教養を身につけた階層であるため、庶民女性の旅の実態をみることは困難である。女性の旅全般について把握するには、旅日記以外の史料の発掘が課題といってよいだろう。既に宿坊の台帳類や、供養塔等の石造物を利用した研究も行われているが、本稿では納経帳と絵馬によって女性の旅の一端を述べてみた。納経帳は千葉県市原市の万光院に同市勝間の茂手木氏が奉納したもので、同家の先祖「とら」が寛政七~八年にかけて、西国・坂東・秩父の観音霊場及び四国八十八ヶ所を巡ったものである。納経帳は「とら」の足跡を追うことしかできないが、女性が一人でこれだけの旅をしたことは注目される。絵馬は信州の善光寺に参詣した女性達が千葉県岬町の清水寺に奉納したもので、明治から大正まで年代不明も含めて二六点が確認されている。図柄や墨書から旅のコースや参拝の様子・同行者の地域・名前を読みとることができる。絵馬は近代のものだが、近世においても同様の旅が行われていたと考えられる。納経帳・絵馬共に旅日記に比較すると情報量は少いが、これらのデータを蓄積することにより、近世における女性の旅の実態を明かにしていくことができるであろう。 |
身装概念 | BP342:[絵画資料;造形資料;映像資料;画像資料;服装絵画] DP36:[風俗;習俗(全般的な);習慣;ライフスタイル;デザイン環境(ライフスタイル);ファッション環境(ライフスタイル)] |
服装専門分類 | DS3:[着装法・衣生活;ウィメンズウェア] |
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国会図書館請求番号 | |
日本十進分類 | |
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リンク | 国立情報学研究所 CiNii |