| 文献番号 | 01_AR064071 |
|---|---|
| 著者名 | 渋谷知美/シブヤ トモミ |
| 書名・論文名 | 「フェミニスト男性研究」の視点と構想 : 日本の男性学および男性研究批判を中心に |
| 掲載誌名 | 社会学評論 51(4) |
| 発行年月日 | 2001 (3) |
| 掲載ページ | pp.447-463 |
| OWC | AB |
| 地域・民族名 | 日本 |
| 時代区分 | 20世紀後半;21世紀初め |
| キーワード | フェミニスト |
| 抄録 | 本稿では,現代日本の社会学(ならびに近接領域)において行われている「男性研究者による男性学」「女性研究者による男性研究」の問題点をフェミニズムの視点から列挙し,これをふまえて,「向フェミニズム的な男性研究」が取るべき視点と研究の構想を提示することを目的とする。「男性研究者による男性学」批判においては,男性学の概念「男らしさの鎧」「男性の被抑圧性」「男らしさの複数性」「男女の対称性」を取りあげて,男性学がその関心を心理/個人レベルの問題に先鋭化させ,制度的/構造的な分析を等閑視していることを指摘した。また,「女性研究者による男性研究」批判においては,「男性」としての経験を有さない「女性」が,男性研究をするさい,どのような「立場性positionality」を取りうるのかが不明確であることを指摘した。そののち,「向フェミニズム的な男性研究」の視点として,第1に「男らしさの複数性」を越えた利得に着目すること,第2に男性の「被抑圧性」が男性の「特権性」からどれだけ自由かを見極めることの2点を挙げ,それにもとづいた研究構想を提示した。 |
| 身装概念 | DP261.1:[男らしさ;男性イメージ;男性観] |
| 服装専門分類 | DR2:[身体・生理・環境・性;メンズウェア] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |