文献番号 | 01_AR063798 |
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著者名 | 佐藤晃子/サトウ アキコ |
書名・論文名 | 長谷川派風俗画にみる描写的特徴について:邸内遊楽図を中心に |
掲載誌名 | 学習院大人文科学論集 10 |
出版者 | |
発行年月日 | 2001 (9) |
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掲載ページ | pp.1-39 |
シリーズ名 | |
OWC | AB |
地域・民族名 | 日本 |
特定地域名 | |
時代区分 | 16世紀 |
時代通称名 | |
キーワード | 邸内遊楽図;長谷川派;横顔;面貌;風俗画 |
抄録 | 近世初期風俗画の中に「邸内遊楽図」と呼ばれる一群がある。そこには豪華な家の中でさまざまな遊びを楽しむ人々が描かれている。現在、邸内遊楽図と呼ばれる作品は、有名な相応寺屏風をはじめとして約四〇数点公になっているが、それらの作者はわかっていない。しかし現在にいたるまでの研究により、相応寺屏風に画風が似る例が数点ひとつのグループにまとめられており、これらの例は狩野派の工房で制作されたことが明らかとなっている。そこで、本論でも邸内遊楽図の中で画風が似る作品を四点、ひとつのグループとしてまとめ、これらの作品制作に関係した流派について考えた。そこで、この四点の作品にみられる自然描写に注目したところ、この描写のもととなったのは長谷川等伯の絵画ではなかったかと考えるにいたった。まず等伯の作品であると今日認められているものを取り上げ、邸内遊楽図と比較した。結果、これらの邸内遊楽図が少なくとも長谷川派と関係したと考えるにいたったのである。本論の目的は、長谷川派の描法の特徴を具体的に抽出することにある。その方法としては、長谷川派のものであると認められている作品、智積院障壁画、長谷川宗宅筆「李白陶淵明図」などを中心におき、これらの作品に表現や図像が似るものを長谷川派の作例としてまとめた。そしてこれらの作品に共通してみられる人物の描写方法を抽出した。一方、長谷川派の自然描写に関しては智積院障壁画や妙蓮寺障壁画を軸に、桜の描法に注目して似た作品を探したところ、風俗画が数点確認でき、こちらもひとつのグループとしてまとめた。その結果、自然描写の類似でグループにした作品と、人物描写の類似でグループにした作品が重なっていることが確認できた。つまりある特定の流派が関与したことがわかったのである。私は、その流派を長谷川派と考えた。そして最後に、以上の作品に共通してみられる長谷川派独特の構図法について考えへ本論を終えている。 |
身装概念 | BP342:[絵画資料;造形資料;映像資料;画像資料;服装絵画] AU206.1:[花見] |
服装専門分類 | AU2:[総記;着用目的,TPO] |
資料タイプ | |
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国会図書館請求番号 | |
日本十進分類 | |
版次 | |
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リンク | 国立情報学研究所 CiNii |