文献番号 | 01_AR060687 |
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著者名 | 小木田敏彦/コキタ トシヒコ |
書名・論文名 | 羽二重産業の力織機化に関する一考察 |
掲載誌名 | 経済地理学年報 46(2) |
出版者 | |
発行年月日 | 2000 (6) |
ページ | |
掲載ページ | pp.98-114 |
シリーズ名 | |
OWC | AB |
地域・民族名 | 日本 |
特定地域名 | 福井 |
時代区分 | 19世紀後半;20世紀前半 |
時代通称名 | |
キーワード | 羽二重 |
抄録 | 南・牧野(1988)に代表される「機械化によるコスト削減」という力織機化観では,全国的に主流をなした問屋制商人による力織機化を十分に説明しえない。そこで,本稿では早期に力織機化が行われた羽二重産業に関し,福井・石川・川俣各産地の製品の違いと流通構造に注目しつつ,力織機化の要因について再検討を行った。1890年代の福井羽二重の成長は,売込商の不正取引を発端とする外国商館の産地直接買付の進展と並行していた。福井羽二重は同業組合の「証票」により市場で高い信用を得た。これに対して,石川・川俣羽二重は福井羽二重より軽量のものであり,アメリカが関税障壁を高めたことにより1900年代に急成長した。石川の中目・川俣の軽目は「私製商標」により市場での信用を獲得し,売込商の介在の余地も大きかった。羽二重産業の力織機化は市場で有望であったこと,力織機開発が進んでいたこと,および売込商の介在の余地が大きかったことが相俟って,中目・軽目羽二重から始まった。そして,それは高くたくさん売ることが目的であった。しかし,生産力の向上に乗じて自らの勢力を拡大しようとした直輸出商は,産地間競争と軽量化をテコに売込商や機業家に対して低価格を押し付けた。 |
身装概念 | EV40:[和装業界;和装産業] EY011.1:[力織機] |
服装専門分類 | EV4:[製造業;和服] EY4:[製造業;設備,装置,機器,用具,薬品] |
資料タイプ | |
資料所在 | |
国会図書館請求番号 | |
日本十進分類 | |
版次 | |
備考 | |
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リンク | 国立情報学研究所 CiNii |