身装文献
文献番号 01_AR059409
著者名 渡辺敬子;古松弥生;松山容子/ワタナベ ケイコ ; フルマツ ヤヨイ ; マツヤマ ヨウコ
書名・論文名 高齢女性用衣服の適合性改善のための背面形状の解析と若年女性との比較(英文)
掲載誌名 日本家政学会誌 416
出版者
発行年月日 1999 (12)
ページ
掲載ページ pp.1255-1264
シリーズ名
OWC AB
地域・民族名 日本
特定地域名
時代区分 20世紀後半
時代通称名 平成
キーワード 加齢;3次元計測;体形適合性
抄録 高齢女性用の衣服の身体適合性を改善するために,高齢女性57名の背面形状について研究した。高齢女性の体幹を3次元的方法で計測し,背面形状をシルエットと正中線の2種のカーブで表現した。それぞれのカーブを,数量的に解析するために,3円弧3直線で近似し,25のパラメータで表現した。シルエットと正中線カーブの形は肩甲骨付近で異なったが,両カーブの間の相関は高かった。若年(松山等:家政誌,49,69-76,1998)との比較の結果,高齢女性は体幹が前傾し,肩甲上部が前に傾き,背中が丸く,腰部から臀部が平らなことが明らかとなった。これらの形態の年齢変化は,多くの高齢女性が不満とした衣服の身体不適合(渡邊等:家政誌,48,893-902,1997)を引き起こすと考えられた。また,個人の特徴を表す要因を明らかにするため,主成分分析を行った。第1主成分は“臀部の突出と腰部の偏平さに関わる主成分”,第2主成分は“体幹の傾きと肩甲上部の傾きに関わる主成分”,第3主成分は“腰部・臀部のカーブのなだらかさ”,第4主成分は“ウエストラインよりも上の背面の丸さに関する主成分”と解釈された。これらは先に述べた高齢女性の衣服の不適合部位と深く関わっていると考えられた。このような高齢女性の背面形状の特徴を,ドレスダミーや原型の設計に組み込むことによって,衣服の適合性を改善することができるものと考えられた。
身装概念 DP032:[計測;計測法;測定;採寸]
DP035:[フィット;適合度;着方の緩さ・窮屈さ]
DP209.7:[背中;猫背]
DP202.4:[シルエット;人体および衣服のライン]
服装専門分類 DS0:[デザイニングシステム・技法;ウィメンズウェア]
資料タイプ
資料所在
国会図書館請求番号
日本十進分類
版次
備考
言語
リンク 国立情報学研究所 CiNii