文献番号 | 01_AR057854 |
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著者名 | 菅原芳明;友田貴子;田村恵子/スガワラ ヨシアキ ; トモタ タカコ ; タムラ ケイコ |
書名・論文名 | 官能検査法と生理計測法を用いた作業前後での香りの印象変化についての研究(英文) |
掲載誌名 | 日本家政学会誌 404 |
出版者 | |
発行年月日 | 1998 (12) |
ページ | |
掲載ページ | pp.1281-1290 |
シリーズ名 | |
OWC | AB |
地域・民族名 | 日本 |
特定地域名 | |
時代区分 | 20世紀後半 |
時代通称名 | 平成 |
キーワード | エッセンシャルオイル;香油 |
抄録 | 本報告では,まず,香りの印象を評価する目的で9種類の香油(リナロール,ペパーミント,バジル,ライム等)について官能検査を行った。印象評価は,さわやかな-さわやかでない等の13の形容詞句の対からなる官能評価用紙を用い(SD法に基づいた),それぞれ+5~-5の11段階のスコアで評価させたが,以下に述べるように3種類の“作業”との関連で香りの印象を評価することを特色とする。被験者に課した“作業”は,内田・クレペリン精神検査に準拠した精神作業,踏台昇降運動,自然環境音聴取であるが,それぞれの作業前および作業後に上記官能検査を実施し,作業前後での香りの印象のスコア差を調べた。そして,次に13の印象項目それぞれについてそれらのスコアが真に変化したと言えるのか否かを,t検定で判別した。その結果,t検定での判別結果をふまえ,たとえばある香りでは,作業後香りの印象評価の上昇傾向を認めたのに対し,別の香りでは同じ作業で印象の悪化傾向を認めた。そこで,このような印象傾向の“確からしさ”を印象項目全体に渡って符号検定で判別する一方,その“確からしさ”とその印象傾向とを同時に表示する手法(“官能評価スペクトル”)を考案した。符号検定は,t検定で有意とされた印象項目を1(符号は+),有意でない場合は0(符号は-)として,+の符号がいくつ以上あれば,「ある香りが作業との関連で印象評価が良くなるか否かを」判別する手法である。また,“官能評価スペクトル”は,13の印象項目を横軸に,作業前後での印象のスコア差の平均を縦軸に取った棒グラフで,作業後香りの印象評価が上がるものは,全体として+側に,逆に下がるものは,-側に表示される。最終的に,(1)バジルは精神作業後香りの印象評価が上がるのに対して,リナロール,ペパーミント,ライムでは精神作業後評価が下がること,また(2)リナロールでは,環境音聴取後香りの印象評価が上がるのに対し,精神作業後は下がることがわかった。本報告では,さらに上記(2)のリナロールの印象変化について簡易脳波計(IBVA脳波計)等を用いた詳細な生理計測実験を行った。特に,IBVA脳波に及ぼすリナロールの影響を見積もることから,リナロールの吸入と二つの作業との関連を検討すると共に,上記官能検査と生理計測との関連についても評価・検討した。 |
身装概念 | DX048:[香料;香水;薫香;香合わせ;香道] DP154:[官能;官能量;官能検査;官能テスト] |
服装専門分類 | DX1:[美についての理論・心理;ヘア,化粧] |
資料タイプ | |
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国会図書館請求番号 | |
日本十進分類 | |
版次 | |
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リンク | 国立情報学研究所 CiNii |