| 文献番号 | 01_AR046977 |
|---|---|
| 著者名 | 神部晴子/カンベ ハルコ |
| 書名・論文名 | 16世紀末イギリスのruffに関する考察 : 1580~90年代を中心に |
| 掲載誌名 | 文化女子大紀要 服装学・生活造形学研究 26 |
| 発行年月日 | 1995 (1) |
| 掲載ページ | pp.27-37 |
| OWC | ES |
| 地域・民族名 | 連合王国;イギリス |
| 時代区分 | 16世紀終わり;1580年代;1590年代 |
| キーワード | ruff;ラフ |
| 抄録 | 16世紀に人々の関心を集めたruffは,特に1580年代から90年代にかけて,最盛期を迎える。そしてそれは,風刺家にとって格好の非難の的ともなった。Ph.スタッブスは,当時のイギリス人における衣装全般の贅沢について痛烈に批判しているが,中でも,彼のruffに対する奢侈への非難はまことに興味深く,当時の人々のruffに対する関心の度合いを推察することが出来る。それによると,ruffはあらゆる人達に用いられ,競ってそれに意を注いでいた様子がわかる。初期のruffは,シュミーズと区別しがたいほど小さな襞飾りであったものが,スタッブスの記録が残される1580年代には,首からはみだす大きさに発展した。なぜ,彼らはそれほど巨大なruffを着用したのであろうか。スタッブスは著作の中で,ruffを「倣慢な権力」にたとえている。ruffが倣慢な権力にたとえられる理由は何だったのであろうか。当時の社会的背景を辿りながら考察した。その結果,階級差が崩れ始めた社会の中で,身分制を維持しようとする権威の象徴が必要なのであった。 |
| 身装概念 | EP251.5:[ひだ衿;ラフカラー] AP012:[服装史;服飾史;歴史的研究;歴史的推移;時間的変化] DP364:[社会階層;社会階級;社会的グループ;階級観] DP363:[社会的環境] |
| 服装専門分類 | AP0:[総記;総記] |
| リンク | 国立情報学研究所 CiNii |