文献番号 | 01_AR033771 |
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著者名 | 中橋孝博/ナカハシ タカヒロ |
書名・論文名 | 土井ケ浜弥生人の風習的抜歯 |
掲載誌名 | 人類学雑誌 98(4) |
出版者 | |
発行年月日 | 1990 (10) |
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掲載ページ | pp.483-507 |
シリーズ名 | |
OWC | AB |
地域・民族名 | 日本 |
特定地域名 | 山口;下関市;土井ヶ浜 |
時代区分 | 紀元前3世紀~3世紀 |
時代通称名 | 弥生 |
キーワード | |
抄録 | 土井ケ浜弥生人にみる風習的抜歯の系統問題について,第1-11次調査出土の全資料の観察結果に基づき検討した。抜歯の有無の判定可能な107体(男53体,女48体,不明6体)のうち,81体(75.7%)に風習的抜歯と思われる歯槽閉鎖が認められた。ただ,女性では87.5%の高頻度であるのに対し,男性は64.2%と低く,明確な男女差が見られた。抜歯の主対象は犬歯で,77.8%(63/81体)の個体でいずれかの犬歯が抜去され,同時に,上顎側切歯もそれに次ぐ頻度(56%)で抜かれていた。また,ほとんどの抜歯は上顎に偏り,下顎歯の抜去は少数例(17%)でのみ観察された。以上の特徴に関して他集団と比較した結果,とくに上顎側切歯や下顎歯の抜去頻度において,縄文晩期集団や西北九州弥生人と当集団の間に大きな差異が認められ,こうした結果から,土井ケ浜弥生人の抜歯については,縄文からの伝統をそのまま踏襲したものとする認識は不適当で,何等かの外来要素による影響を想定しても不自然ではないとの結論を得た。 |
身装概念 | DX049.4:[歯への化粧・加工] DX042:[身体変形;身体損傷;瘢痕] DP25:[人体の毀損・加工・安全] CP43:[地域性;地域主義;習俗(一地方の);地方習俗;民俗] BP343:[標本資料;実物資料;遺品;考古学資料] |
服装専門分類 | DX2:[身体・生理・環境・性;ヘア,化粧] |
資料タイプ | |
資料所在 | |
国会図書館請求番号 | |
日本十進分類 | |
版次 | |
備考 | |
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リンク | 国立情報学研究所 CiNii |