身装文献
文献番号 01_AR004331
著者名 甲野藤ウタ ; 松浦悠紀子 ; 雁部愛 ; 高橋キヨ子/コウノフジ ウタ ; マツウラ ユキコ ; ガンベ アイ ; タカハシ キヨコ
書名・論文名 衣服型紙に関する研究(7) : 成人男女の身体躯幹部形態について
掲載誌名 家政学雑誌 27(6)
出版者
発行年月日 1976 (9)
ページ
掲載ページ pp.434-440
シリーズ名
OWC AB
地域・民族名 日本
特定地域名
時代区分 20世紀後半
時代通称名 昭和
キーワード
抄録 成人男女の被服設計の基礎資料を得ることを目的に,1972年福島市,仙台市の成人25歳から59歳の男女1010名の身体計測を行ない計測値11項目と厚幅示数ならびに計算値(周径差)を合わせて16項目から身体躯幹部形態の特徴と年代的変化傾向を捉えるため,横断的に観察した結果は大要次のとおりである。1.計測値周径・幅径・厚径の平均値については,男子は30歳代後半で増大傾向を示すが,特に,胸囲・胴囲・胸部矢状径・胴部横径・胴部矢状径の5項目は顕著に増大し,その後は横ばい状態を示す。女子は40歳代前半で胸部・胴部・腰部で周径,幅径(背肩幅を除く),厚径の10項目はいずれも顕著に増大し,その後も胴囲・胴部矢状径・腰部矢状径の3項目は漸増傾向を示す。周径の増大は,概して厚径に依存しているようである。男子の背肩幅は年齢とともに漸減傾向を示し,女子の頸付根囲は,やや漸増傾向のようである。2.胸部・胴部・腰部の厚幅示数・計算値(周径差)男子は,胸部・胴部・腰部で扁平率は年齢とともに漸増傾向を示し,胴囲の顕著な増大によって胸囲との差,腰囲との差は30歳代後半より減少傾向がみられ,体幹部の厚みは増大して,ずんどうな形態に移行する。女子は各部で扁平率は増大傾向を示し,40歳代に入るといずれも急増し,かつ胴囲の顕著な増大から,胸囲との差,腰囲との差は漸減して,40歳代後半からの体幹部は,いわゆる若年層にみられる厚みの乏しい,胴くびれ型の形態とは異なり,頸付根は太く,胴部・腰部の厚みは増大著しく,胴くびれからルーズな形態に移行するようである。3.躯幹部形態の変化が大きく現れる年代は,今回資料については,男子は工技院資料の年代(30歳代前半)よりもやや遅れて,30歳代後半に現れ,女子は工技院資料と同様に40歳代前半にみられる。以上の結果から,中年以降の躯幹部形態の年代的変化傾向と体型の特徴について,2,3の知見を得ることができたので,これを基礎資料として衣服型紙の設定に検討を加えてゆく必要があると考えられる。
身装概念 DP202:[体型;体格;からだつき]
DP012:[パターン;パターンメーキング;作図;製図;平面製図;割り出し法;型紙]
服装専門分類 DP0:[デザイニングシステム・技法;総記]
DP2:[身体・生理・環境・性;総記]
資料タイプ
資料所在
国会図書館請求番号
日本十進分類
版次
備考
言語
リンク 国立情報学研究所 CiNii