文献番号 | 01_AR003492 |
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著者名 | 甲野藤ウタ ; 松浦悠紀子 ; 雁部愛 ; 高橋キヨ子/コウノフジ ウタ ; マツウラ ユキコ ; ガンベ アイ ; タカハシ キヨコ |
書名・論文名 | 追跡法による小・中学生時期の身体成長様相の観察(予報) |
掲載誌名 | 家政学雑誌 25(2) |
出版者 | |
発行年月日 | 1974 (4) |
ページ | |
掲載ページ | pp.132-138 |
シリーズ名 | |
OWC | AB |
地域・民族名 | 日本 |
特定地域名 | |
時代区分 | 20世紀後半 |
時代通称名 | 昭和 |
キーワード | |
抄録 | 個人追跡による身体計測実施の予備調査として,福島県におけるA・B2校の中学生の各学年男女計1,072名について,小学校1年からの学校身体検査記録を資料として成長様相を観察して,要約次の結果を得た。1)文部省の学校保健統計調査報告書の全国および福島県の同学年生の身長・体重・胸囲の3項目の成績と比較した結果,一般にA校では男子は全国平均よりやや劣り県平均に近くやや痩身であり,女子は全国・県のいずれとも概して差がないようである。B校は男女とも全国,県のいずれの平均よりも各学年とも優れて顕著な差がみられる。2)i)各学年別の平均値では両校の男女とも明らかな差をもって学年進行に伴い成長している。ii)両校の同学年間の比較では男女ともB校がA校より著差をもって優れ,約半年以上成育が早いようである。iii)性差では両校とも小学校低学年では同位またはやや男子が優れ,小学校高学年から中学1年位の時期には3項目とも女子が優れ,中学3年に至りA校では身長で男子が優れ,体重・胸囲では差がなく,B校ではすべて男子優位となる。3)年間増加量の最大値を示す時期は3項目とも男子は中学の時期に,女子は小学校の高学年である。したがって中学1年までの6年間の成育では増加の量,率とも女子が,男子を凌いでいる。4)i)女子について,中学1年時において未・既潮者にわけてそれぞれに小学校1年からの成育を比較した結果では,各学年の平均値において両者間に著差がみられ成育の早いグループが早い時期に初潮をみるということがいえるようである。また両校間の差もそれぞれに著しい。ii)さらにA校3年生から身体検査時と初潮時のほぼ近い20名を得てその平均値を初潮時を揃えて成長曲線を描いた結果,(1)3項目とも初潮前の1~2年に最も顕著な成長をみせ,(2)初潮後は身長の増加は特に著しく停滞することが明らかに観察され,(3)体重・胸囲はやや緩慢ながら初潮後もしばらく上昇して成人値に達する様相がみられた。iii)初潮時までの経過x年からy1身長,y2体重,y3胸囲をそれぞれ推定して回帰直線式を求めた結果,身長の勾配は最も大きく,体重,胸囲の順に方向係数は小さい。以上予備調査として学校身体検査の記録から身長・体重・胸囲の3項目の成育を個人追跡により概括的に観察したものであるが,被服構成学の立場からの身体計測法により資料を採取しつつあるので細密に観察をしてゆきたいと思っている。 |
身装概念 | AT03:[小学生;児童;学童] AT04:[中学生(新制)] DP202:[体型;体格;からだつき] |
服装専門分類 | DT2:[身体・生理・環境・性;子供服,ベビー服] |
資料タイプ | |
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国会図書館請求番号 | |
日本十進分類 | |
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リンク | 国立情報学研究所 CiNii |