身装文献
文献番号 01_AR001863
著者名 奥村万亀子 ; 水梨サワ子/オクムラ マキコ ; ミズナシ サワコ
書名・論文名 被服工作の時間分析 : 女物袷羽織について
掲載誌名 京都府立大学術報告 理学・生活科学・福祉学 16
出版者
発行年月日 1965 (9)
ページ
掲載ページ pp.33-38
シリーズ名
OWC AB
地域・民族名 日本
特定地域名
時代区分 20世紀後半
時代通称名 昭和
キーワード 女子大生による袷羽織の製作;作業要素別時間;作業度数;部位別作業時間;袷袖製作の複雑さ;羽織衿の特徴;姿勢別作業時間;作業能率化の問題点
抄録 (1)作業別時間及度数について(a)女子大生による袷羽織の製作に要する時間は平均約9時間である。各作業要素の占める時間のウエイトは,作業者の能力に影響なく恒定している。(b)総時間のうち「縫う」「待針うち」が60%以上を占め,この作業の能率化が作業時間短縮に最も影響がある。これは単衣・袷長着の場合に共通して云えることである。(c)作業度数は244.6で,単衣長着の224.5と似た数字が出ており,袷長着の341にくらべ,かなり少いが「縫」「待針うち」「糸通し」「調整」の度数が全体の60∿70%を占め,単衣,袷長着と同傾向である。(2)部位別時間及度数について(a)袖部位が160分余で29.5%の時間を占め,単衣袖の約4倍弱。度数では34.9%を占め,単衣袖の2.4倍となり,袷袖製作の複雑さを示している。(b)衿部位が25.5%の時間を占め単衣,袷長着にくらべると時間の割に度数が少いのが,羽織衿の特徴と思われる。(3)姿勢別作業時間,度数は単衣長着,袷長着と同傾向であるが,作業の遅速と姿勢との相関々係はみられなかつた。以上,今回は袷羽織についての調査であるが,その作業能率化の問題点として考えられることは,既報の長着と共通した「縫う」「待針うち」などの基礎要素,袷としての袖,羽織独特の「衿」の三点ではないかと思う。
身装概念 EP22:[縫製;ソーイング]
EV2X:[部分構成技術(和服)]
AV001.0:[羽織(女性・現代)]
EV18:[単物・袷の区別]
EV181:[袷物;あわせ;裏つき(和服)]
服装専門分類 EV2:[立体構成技術;和服]
資料タイプ
資料所在
国会図書館請求番号
日本十進分類
版次
備考
言語
リンク 国立情報学研究所 CiNii