日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05701-A03
題名 舌切り雀
題名(ヨミ) シタキリスズメ
時間 5分23秒
話者 :1898年生
収録年月日 1967-08-25
収録地 鳥取県東伯郡東伯町
収録者 稲田浩二
OWC AB41
日本昔話タイプ 【IT85;舌切り雀】
話形分類 TA. 舌切り雀;ME. 舌切雀
概要 「昔々・・・・・昔こっぽりです。こんなわ。」
昔々ある所におじいさんとおばあさんがいる。おじいさんは山へ木こりに行き、おばあさんは家で洗濯をする。糊をたいていると、雀がそれを皆たべてしまう。おばあさんは雀をつかまえて舌を切る。おじいさんが帰ってそれをいうと舌を持って雀の所まで行く。「舌切り雀どこいったチュンチュン」と捜していくと(この間追加あり)竹林の奥から「チュンチュン」と答える。「雀や雀や、来た来た」というと「よう来なさった」と歓び、踊りをみせてくれ、ごちそうしてくれる。「帰ろうかい」というと、「どっさりみやげをあげる」といってくれる。あまり重いので途中でみると小判がたくさん入っている。戻っておばあさんにそれをみせると大変喜ぶ。となりのおじいさんとおばあさんがそれをうらやましがり、まねをしておじいさんは山へ行き、おばあさんは洗濯をして糊を作るとまた雀が来てそれをたべる。おじいさんは戻って舌を切った事をきき、それを持って雀をさがしに行く。「舌切り雀どこいったチュンチュン」という。薮の中で雀は喜び、踊ったりごちそうしたりして歓待してくれる。おじいさんは悪いおじいさんで、どっさりおみやげを持ち帰る。途中であけるとお化けがたくさん入っている。お化けはおじいさんをかむ。おばあさんがむかえに来てそれをみる。人のまねはできないものだ。(追加分)「あの、舌を持って、捜して、(2回目)舌きり雀どこいったチュンチュン・・・・・ずっとまたそれで続ける」舌を持ってさがして「舌切り雀どこへ行った。チュンチュン」といくと、子供がいる。舌切り雀の所をきかせてくれというと、「奥の方の山だが、牛の小便を一杯のめばきかせてやる」という。のむと「奥の方の山の竹薮に行ってみろ」という。行くと雀がいて、よくきたといってくれる。