日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05613-A04
題名 百合若大臣
題名(ヨミ) ユリワカダイジン
時間 6分35秒
話者 :1896年生
収録年月日 1976-08-01
収録地 長崎県上県郡上県町
収録者 稲田浩二
OWC AB10
日本昔話タイプ 【IT333;百合若大臣】
話形分類 TA. 百合若大臣;ME. 百合若大臣
概要 「昔、百合若大臣いう・・・・・」
昔、百合若大臣という人が鬼が島に鬼征伐に行く。征伐したあと、一坏飲んで寝た間、子分は船を出し、百合若大臣一人を残して帰ってしまう。戻ったあと子分は百合若大臣に化け、大将になる。一方、百合若大臣はかたがいやとこぼしを食べながら生きる。毛はぼうぼうになる。何年も辛抱していたが、ある時家で飼っていた鳩が来る。百合若大臣は紙と墨をくれ、と奥方に便りをだす。奥方は墨と筆と硯を鳩にくくりつける。硯石は潮が満ちると重くなるものである。鳩は硯石が重く死んでしまう。そして死骸が百合若大臣の所まで寄る。女の知恵の浅ましさを嘆くが死んだものはしかたがない。また畑の物や磯物を食べてくらしていると、舟子が多勢で島に漕ぎ寄せてくる。百合若大臣が鬼を征伐してくれたので鬼はいないと思っていたのにひげぼうぼうの百合若大臣が出てきて驚く。鬼だと思って逃げようとするが、百合若大臣だと名のり、連れて帰ってくれと頼む。恐ろしいので、とも綱にがんじがらめに縛った上でやっと連れて帰ってもらえる。都では家来がたいそうにしていた。(ここで録音切)