データ番号 | Q05612-A01 |
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題名 | いわしの頭も信心から. 大歳の火 |
題名(ヨミ) | イワシノアタマモシンジンカラ.オオドシノヒ |
時間 | 7分20秒 |
話者 | |
収録年月日 | 1976-08-02 |
収録地 | 長崎県上県郡上県町 |
収録者 | 稲田浩二 |
OWC | AB10 |
日本昔話タイプ | 【IT18;大みそかの火】 |
話形分類 | TA. 大歳の火;CA. 人だ人だ;ME. 大歳の火 |
概要 | 「よう 昔話をしてきかしゃったかねえ。そして その女中が、私も・・・・・(笑)いうたとです、とね。それじゃけ、もう、人のまねするもんじゃねえってそれいみからきました。」 大きな店に 女中が働いている。番頭が みていると、大きな柱の隅に朝ご飯をすえる。その柱には神様が祀ってあったのである。女中が親方のお気に入りなので 番頭二人は悪い根性を出し、鰯の頭を入れる。女中はそれでも ご飯をすえ続ける。(その信心が神様に通じ、宝がふることになる。)大歳の晩に火を絶やしてはいけない、と親方が命じたので 女中は寝ずの番をしていたが、うとうとしたすきに二人の番頭が水をかけて火を消してしまう。女中は困って外で火をもった人を待つ。人が来たので火をくれとたのむ。その人は棺(かん)箱を運んでいたが、その死人をひきとるなら火をやろうという。女中は承知し、裏の小屋に死人を置いてもらう。朝になって女中は親方にほめられるが、小屋の方でごそごそしている所を親方に見つけられる。女中は事情を話す。ともかく棺箱をあけてみろ、といわれてあけると、宝が入っていた。女中はますます親方にかわいがられる。番頭二人はそれをねたみ、女中のまねをしてあかりと棺箱をもらう。しかし 棺箱に入っていたのは宝でなく死人だった。一人の番頭は驚いて「あーら、死人(しと)だ」という。もう一人の番頭は「四斗なら二斗ずつ分けよう」という。人のまねをするものでない。 |