日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05604-A01
題名 河童の文使い
題名(ヨミ) カッパノフミヅカイ
時間 4分48秒
話者 :[1902年生]
収録年月日 1976-08
収録地 長崎県下県郡豊玉町
収録者 稲田浩二
OWC AB10
日本昔話タイプ 【IT302A;水の神の文使い-書き替え型】
話形分類 TA. 沼神の手紙;ME. 水の神の文使い
概要 「あのね、この上県のね、・・・・・伝説があるわけやね」
上県のうげつに一匹がっぱがいる。美津島の千まが原にも一人いる。(紫肝のいわれ=五月五日に生まれた男の肝は紫である。女は三月三日に生まれたら肝が紫である。がっぱは紫肝の者によく憑き、肝をぬく。)通った人が紫肝だったので、うげつのがっぱが「おまえの餌食にしろ」という手紙を託す。ところが途中で気がついてその人があけてみると何も書いていない。がっぱの手紙は水に浮かさねば見えないので水に浮かすとそう書いてある。手紙を破り、横道から帰ってその人は命びろいをする。