日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05602-A07
題名 狸の婆汁
題名(ヨミ) タヌキノババジル
時間 3分25秒
話者
収録年月日 1976-08
収録地 長崎県
収録者 稲田浩二
OWC AB10
AB52
日本昔話タイプ 【IT335;狸の婆汁】
話形分類 TA. 勝々山;ME. かちかち山
概要 「じいさんとばあさんとおったげな。・・・・・こういうことでね」
じいさんとばあさんがいる。じいさんは田すかしに行き、ばあさんは家でからうすをふんでいる。からうすの前には狸が縛ってある。じいさんの弁当を食うので捕えたものである。婆がからうすを踏みおわったころ、狸がいいものをやるから縄を解いてくれという。解いてやると、狸は自分がからうすを踏むから婆にまぜるようにいう。もう少し先へ先へと婆をからうすに近づかせ、狸は婆をついてしまう。まぜ合わせて待っていた所にじいさんが帰ってくる。それを食べさせる。翌朝、爺が仕事に行ったところ、狸は「爺は婆食ったさまん先の骨を見れ」と何度もいう。田をすかしてから戻り、さまの先をみると骨がいっぱいある。