日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05579-A11
題名 猫と茶釜の蓋 - 狩人と猫 - 茶釜のふたの条なし -
題名(ヨミ) ネコトチャガマノフタ - カリュウドトネコ - チャガマノフタノジョウナシ -
時間 2分15秒
話者 :[1910年生]
収録年月日 1976-08-03
収録地 長崎県下県郡厳原町
収録者 稲田浩二
OWC AB10
日本昔話タイプ 【IT283;猫と茶釜の蓋】
話形分類 TA. 猫と釜蓋;ME. 猫と茶釜の蓋
概要 「あのうこの宗家の侍にですね・・・・・それっきり炉辺で寝ていた猫が帰ってきませんでしたそうです。」
宗家の侍が夜、鉄砲の弾丸をつくっている。その傍で三毛猫が見ている。あくる日、有明山にその弾丸を持ち、鹿撃ちに出かける。すると辺り一面暗くなり、火が近ずいてくる。昨晩つくった弾丸はみなうってしまうが、その火は消えるどころか、だんだん迫ってくる。侍というものは昔より、かくしだま と言って誰にも見せない銀でつくった弾丸を持っているものである。そのかくしだまを出してその火めがけて撃つと、山が崩れるような大きな音がして、元の明るさに戻る。すぐ家に帰ってみると、いつもいる猫がいなくなっている。