データ番号 | Q05500-A06 |
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題名 | 兄妹心中 |
題名(ヨミ) | キョウダイシンジュウ |
時間 | 2分10秒 |
話者 | :1896年生 |
収録年月日 | 1975-08-03 |
収録地 | 長崎県上県郡上対馬町 |
収録者 | 稲田浩二 |
OWC | AB10 |
日本昔話タイプ | *民謡 |
話形分類 | |
概要 | 国は摂中の大阪の町 兄妹心中のさてはかなさや 兄の21その名がもんど 妹18その名がおきよ 兄が妹に心をかけて 妹思いに病気となった ある日おきよが見舞いにあがる 二階の障子をそろりとあけて ごめんなされと両手をついて 兄さんご病気はいかがでやすな 医者をよびましょうか介抱しましょ 医者も薬も介抱もいらぬ 言えばかなえてくれるか妹(いもと) 何をいわんすかなえてやろよ 兄妹仲では言いにくけれど 一夜そいたい妹のおきよ それは何よりいとやすけれど 人がきかれば犬畜生と 親がきかれば殺すといわりょ わしが一人(いちにん)こむ僧がござる こむ僧一人殺したなれば 一夜二夜でもさんぱつやでも いうておきよがしたちにかかる 下にはちりめん上にはどんす 帯ははやりの丸うけ帯で 一尺五寸の尺八さいて 深おりがさで 面展(てん)かくす 瀬田の唐橋笛ふいて渡る 待ちに待ったるもんていさんは これが忍びのこむ僧かえと かた肌ぬいできりかけかけて ハッと一声女の声や 南無三宝しもうた妹のおきよ 妹まてまて 一人はやらぬ 少し上ればそろばん橋よ そろばん橋から身をなげたに |