日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05487-A05
題名 兄妹譚 - 中嶽の話 -
題名(ヨミ) キョウダイタン - ナカダケノハナシ -
時間 6分32秒
収録年月日 1976-11-16
収録地 沖縄県八重山郡竹富町
収録者 稲田浩二
OWC AC09
日本昔話タイプ *伝説
概要 「昔、ムニンガッタイ・・・・・アクテンユーサレー。本をよむところ・・・・・サーラザーといっている。」

本の中に載っている題名「中嶽とサーラザ」
昔、竹富島に中嶽という山があった。竹富島はその山から流れる水で米がよくとれる島だった。ある農夫は米作りしかできなかった。その妹は島のカミツカサをつとめていた。妹は常に兄に米はあなたの力だけでできるのではないから、毎年初穂を神にさしあげるようにいっていた。しかし、兄は欲深く信仰心がなく、初穂としては悪質のぬか米二合しか出さなかった。妹はおこって神の教示をまった。神は機織り機のあじ口に中嶽をのせ、となりの小浜島にすくって投げた。これが魚嶽であった。竹富島には山がなくなり、田んぼができなくなった。兄の田には畳の原料のサーラしかできなくなったので、村の人たちはサーラザとよんだ。(中筋井戸付近)