日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05487-A01
題名 十五夜の由来
題名(ヨミ) ジュウゴヤノユライ
時間 7分
話者 :1921年生
収録年月日 1976-11-15
収録地 沖縄県八重山郡竹富町
収録者 稲田浩二
OWC AC09
日本昔話タイプ 変形【IT339;首のない影】
話形分類 TA. 首のない影
概要 「ある友達同志がね・・・・・祭りはしないとならんて、作ると。」
男女達が2人で十五夜の夜、歩いていると、1人の男に影がない。驚いて、隣りの姿に聞くと、影がないのはよくないことなので、家に帰って、一番大切なものをつぶして捨てろと言う。男は家に戻って、妻に弓をひく。妻は隠れ夫を連れていて、彼は大きなかめの中にすわっている。男は女中に湯を沸かさせ、かめの中に注ぎこんで、隠れ夫をゆで殺し、ふたをうちつけて出かける。留守中に、妻が隠れ夫を起こしにいくと、死んでいる。妻は、死体を芋俵の中へ入れて、隣りに住む泥棒に盗ませる。泥棒は、芋を盗んだつもりが、人間の死体だったので、しかたなく、かたづける。男は、十五夜のおかげで、命を長らえた。それで、今でも、十五夜には、あずき餅で祝う。