日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05483-A09
題名 炭焼きと狸 - だまされた狐 -
題名(ヨミ) スミヤキトタヌキ - ダマサレタキツネ -
時間 3分33秒
話者 :1900年生
収録年月日 1973-01-28
収録地 福井県小浜市
収録者 稲田浩二
西陽光
OWC AB28
日本昔話タイプ 【IT1007B;法印と狐-にせ法印型】
話形分類
概要 「昔々・・・・・死んどったての。」
昔々、炭やきがいた。山奥深く入ったのでそこでとまった。すると、ある晩、かかがむかえにきて戻れという。狸か狐にちがいない、と思っていたが、またきてとなりのじいさんが悪いから早く帰れという。ほうっておいたところ、となりのじいさんの葬式がみえた。次にまたかかがきて戸をたたいて、とうとう死んでしまったではないか、という。炭焼きは内に入ってこいといった。入ってきたのをみると かかにそっくりだった。飯をくわせると、いろりばたでねた。あまりによく似ていたが、かか、耳に虫がほうとるぞ、というと、後足で耳をかいたので化けているのだと知った。炭焼きは鉈で切りつけた。すると、キャーッといって外ににげだした。泣く声がかかといっしょなので、翌朝、血の跡をたどってたしかめにいくと、木の上で大狸が死んでいた。