日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05483-A07
題名 狐退治の失敗. 髪剃り狐. 風呂は野壺
題名(ヨミ) キツネタイジノシッパイ.カミソリキツネ.フロハノツボ
時間 3分52秒
話者 :1900年生
収録年月日 1973-01-28
収録地 福井県小浜市
収録者 稲田浩二
西陽光
OWC AB28
日本昔話タイプ 複合【IT997;髪剃り狐 】. 【IT1005;風呂は野壺 】
話形分類 TA. 髪剃狐, 風呂は肥壺;ME. 狐退治の失敗
概要 「昔々・・・・・だまされとったんじゃってな。」
昔、ある部落でよく人をだます狐がいた。ある若い人がやっつけてやろうととめるのをふりきって出てきた。まちかまえていると狐がでてきてきれいな嫁さんに化け、馬の糞を赤ちゃんと重箱にかえ、それを持っていく。後からついていくとある家に入り、歓待されている。男は障子からのぞいていて、しらせようとしたが、家の人は気づかない。男は障子をあけて中にふみこみ、これは馬の糞だ、といって赤ちゃんをいろりに放りこんだ。すると、じりじりと人間のこげるにおいがする。家の人は怒り、坊主にしてやる、といって頭を剃り、風呂にいれた。風呂に入っていると、おーいと声がする。気づけば野原の中で野壺に入っていた。