日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05483-A04
題名 狸と人の化けくらべ
題名(ヨミ) タヌキトヒトノバケクラベ
時間 2分28秒
話者 :1900年生
収録年月日 1973-01-28
収録地 福井県小浜市
収録者 稲田浩二
西陽光
OWC AB28
日本昔話タイプ 断片【IT661;何がこわい】
話形分類 TA. 何が怖い;ME. 何が一番怖い
概要 「昔々ある所に・・・・・勝ったちゅう。」
昔ある所によく人を化かす狸と人間がいた。化かし合いをしようという事になった。人は「私は人間だから、他のものに化けるわけにはいかないが、おまえは七化けといって何にでもなれるだろう。おまえから先に化けろ。」といった。狸が先に化ける事になり、うまく化けたら酒を一升やるという約束をした。きらいなものは、ときくと狸は酢だといった。次の朝、人は一升徳利を下げていった。松の木の下で狸は立派なまつたけに化けていた。人は一升徳利をあけたが、それは酒ではなく酢だった。狸は死に、人が勝った。