日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05483-A03
題名 継子と本の子
題名(ヨミ) ママコトホンノコ
時間 3分6秒
話者 :1900年生
収録年月日 1973-01-28
収録地 福井県小浜市
収録者 稲田浩二
西陽光
OWC AB28
日本昔話タイプ *伝説
話形分類 TA. お銀小銀
概要 「昔々ある所に・・・・・仲ようなった。」
昔ある所にまま子と本子がいた。二人は仲がよかった。父が仕事で出かけている間に母はまま子をいじめた。まま子は死んだ母からもらった観音様をいつも持っていた。それを教わった通りにいつも念じて、何をいわれてもはいはいといいつけをきいていた。妹はそんな姉がかわいそうで、母にかくれてかばったりしていた。ある日、屋根の上で白いカラスが「かわいいかわいいかわいいじょう、おつぶやおはなの状もってこう」とないていた。手紙をなげ上げると、カラスはそれをくわえて父のところへ行き、「かあかあかわいいじょう、おつぶやおはなの状もってきた」とないた。父が気づくと状をポトンと前に、落とした。そこには父が帰らないので母が姉をいじめて困る、と書いてあった。父は家に帰った。これは観音のおかげだった。家人はそれから仲よくくらした。