| データ番号 | Q05453-A03 |
|---|---|
| 題名 | 孝行坂 |
| 題名(ヨミ) | コウコウサカ |
| 時間 | 9分1秒 |
| 話者 | :1900年生 |
| 収録年月日 | |
| 収録地 | 愛媛県八幡浜市 |
| 収録者 | 稲田浩二 |
| OWC | AB48 |
| 日本昔話タイプ | 【IT99A;鬼の面-孝女型】 |
| 話形分類 | TA. 鬼の面;ME. 孝行坂 |
| 概要 | 「娘はまだ8つの時にな・・・・・もろたいう」 貧乏な家があった。娘が8つの時、父がなくなった。貧乏にみかねた庄家は娘を三里先の家に子守りの奉公に出させた。出かける時、福の面と鬼の面とを持たせてくれ、というので持たせてやった。よく働くので喜ばれたが、朝晩部屋に入って何かつぶやく事と、朝ごはんを食べる時に先にふところに少し入れる事を不審に思った主人は、様子をうかがってみた。すると、娘は毎朝面の入った箱のふたをあけ、「お母ぁ、ごきげんか」「ああ、きげんじゃきげんじゃ」と言って、ごはんを入れて、晩も同じようにして、そのごはんを食べているのだった。主人はいたずら気をおこして重ねてあった下の方の鬼面を上にしておいた。娘はびっくりして、親に何か変わった事があったと思い、晩ぬけ出して峠をこえて家に帰ろうとした。峠では山賊がたき火をして金の勘定をしていた。娘はみつかって飯炊きをやらされた。煙たいので鬼面をかぶると、山賊は本当の鬼だと思って驚き、小判を散らして逃げた。娘は小判を知らなかったが、もったいないと思って家に持って帰った。夜明けにたどりついて、母の無事を喜んだ。そこに奉公先から迎えが来て、主人がいたずら心にやった事だと話し、お金はお前がもらえ、といってくれた。 |