日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05449-A07
題名 「お」の字の禁 - 松茸と女中 -
題名(ヨミ) オノジノキン - マツタケトジョチュウ -
時間 2分33秒
話者 :1894年生
収録地 岐阜県加茂郡白川町
収録者 稲田浩二
笠井典子
OWC AB31
日本昔話タイプ 【IT1063;「お」の字の禁】
話形分類 TA. 鶯言葉;ME. 愚か嫁
概要 「あのね、ある長者町にね、女中さんがおったけどね。・・・・・まあ、いやな竹どんって。まあ、そんだけやわ」
新しく来た竹という女中が、働き者だが言葉使いが悪いので、旦那さんが気にして、奥さんに注意するように言う。奥さんは、その女中に、言葉使いを治すように言う。竹が、「はいかしこまりました」と答えるので、何にでも頭に「お」の字をつけるように言う。竹が、松茸をもらった時に、「奥さん、田舎からおもらい申したお松茸は、お子供さんやお旦那さまに、お煮やいてあげましょうか、お焼いてあげましょうか」と言う。奥さんは松茸のことを言うときは、「お」の字をつけなくてもよいと言う。客が来た時に、奥さんが松茸をおみやげに持たそうと、竹に松茸はどこかと問うと、竹は「はい、松茸は、けの中にあります。」と答えた。