日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05448-A04
題名 西行と女
題名(ヨミ) サイギョウトオンナ
時間 5分13秒
話者 :1894年生
収録年月日
収録地 岐阜県加茂郡白川町
収録者 稲田浩二
笠井典子
OWC AB31
日本昔話タイプ *伝説
話形分類
概要 「小野小町は、なんやったか、かたわやとか・・・・・泣いては泣いては旅したって。」
小野小町は、お大尽[大臣?]の娘で、彼岸には京都の本願寺へ母の菩提を弔いに参る。天皇の家来の佐藤左衛門尉という人がひと目惚れして、つけ文をする。「天に花咲く、地に実る。はるか南の彌陀堂で会おうぞよ」という返事をもらう。義親(よしちか)は、三日三晩考えて、天の花は星、地に実るのは露、南の彌陀堂は、姫の御殿の中のそれだとわかり、すぐに、その夜出かけていって姫を待つ。夜半更けてから、姫が来るが、「また阿漕(あこぎ、あの世)で会おうぞよ」と言って、行ってしまう。義親は阿漕の意味がわからず、出家して、旅に出る。のちの、西行法師である。