日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05447-A05
題名 八百比丘尼
題名(ヨミ) ヤオビクニ
時間 2分29秒
話者 :[1894年生]
収録年月日 1971-11-03
収録地 福井県小浜市
収録者 稲田浩二
OWC AB28
日本昔話タイプ 【IT36;人魚の肉】
話形分類
概要 「むかし、むかし、なんじゃ、どこぞに、かやがありましたんやな・・・・・花が咲かんようになるまでいまだに生きとらっしゃるのじゃ」
八百比丘尼の子供の時分に、親が人魚の魚を食べさしたので、その人だけ寿命が延びる。800年も生きると、身内もなくなり、まわりもわからなくなって、もう生きたくなくなり、埋めてくれと言うので、空印寺(地名)の山へ埋められる。墓印に椿を植えてほしいとたのみ、それが咲く間は、死んでないと言って、埋められる。そこには、水が出ており、それが出る間は死なないとも言う。その水は今でも出ている。椿を他の場所へ移そうとすると枯れかけたので、もとの地へ戻すと、枯れなかった。今でも八百比丘尼は生きている。