日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05441-A02
題名 継子の椎拾い - 地蔵援助. 人まね型 -
題名(ヨミ) ママコノシイヒロイ - ジゾウエンジョ.ヒトマネガタ -
時間 7分31秒
収録年月日 1971-11-02
収録地 石川県鳳至郡柳田村
収録者 稲田浩二
OWC AB27
日本昔話タイプ 変形【IT81;地蔵浄土】
話形分類 TA. 栗拾い;ME. 継子の椎拾い, 底無し袋
概要 「むかしね、女の子のおるところへお母さんが・・・・・なんばみそあいてふたがかるかった。うまい[以下、音声ファイルになし]ことは二度もうないもんや」
継母が、継子に穴のあいた袋を、実の子に穴のあかない袋を持たせて、椎拾いに行かせる。夕方、実の子が袋をいっぱいにして帰るとき、継子は袋を満たせないので帰れず、暗くなっても行くところがなくて泣いている。継子は、あかりを見つけて訪ね、地蔵に助けられて、木の棒と箕を渡され、鶏部屋にかくまわれる。夜、鬼がやってきて、地蔵に「人間くさい」と問いつめるが、地蔵はうまくかわす。継子は地蔵に言われたように、夜明け時に箕を叩いて、ケッケローと言うので、鬼は帰ってゆく。地蔵は、継子の袋の穴を閉じて、銭をいっぱいにして、継子に渡し、「二度と来るな」と言って送り出す。継子が銭を持って帰るので、継母は問う。継子はありのまま答える。翌日、継母は実の子に銭を持って帰らせようと、穴のあいた袋をもたせ、継子には穴のあかぬ袋をもたせて、椎拾いに行かせる。実の子は、同じように地蔵の所へ行くが、こわくて震えて、ケッケローと言えないので、人間であることがわかって鬼に食われる。継母がいくら待っても、実の子は帰って来ない。うまいことは、二度もないものだ。