日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05441-A01
題名 運定め - 前世の言 -
題名(ヨミ) ウンサダメ - ゼンセノコト -
時間 8分27秒
収録年月日 1971-11-02
収録地 石川県鳳至郡柳田村
収録者 稲田浩二
OWC AB27
日本昔話タイプ *伝説
概要 「あるところにおじいさんとおばあさんとおったていね・・・・・なんばみそあいてふたがかるかった」
爺婆が娘を大切に育てるが、娘は19才か20才で東京へ行き、婿をもらい、子ができる。3年経って、母を思い出し、婿と娘と3人で故郷へ帰る。とちゅうに川があるが、大水で橋が流されていたので、婿が、始めに荷物、次に嫁を運ぶ。最後に娘を運んでいると、大蛇が流れてきて、飲まれる。女が嘆きながら家へ戻ると、家が燃えて父母は死んでしまう。女は、小屋を建て針仕事をして暮らし、美しいので、殿の気に入られて嫁に行く。3年経つと殿様が死ぬ。女は棺に入れてもらって、一緒に葬ってもらう。殿様の7人の家来が、共有の嫁にしようと、棺を掘りかえし、女は生き返る。女は7人のかわりばんこの相手をして体がつらいので、占ってもらうと、前世で気にくわない男をもらうと川へ捨て、好きな男なら一緒に冥土へ行き、男を持つなら7人でも持つといったから、仕方がないと占われた。女はあきらめがついた。