日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05434-A01
題名 俵薬師 - 坊主と小僧 -
題名(ヨミ) タワラヤクシ - ボウズトコゾウ -
時間 11分33秒
話者
収録年月日 1971-07
収録地 鹿児島県大島郡
収録者 稲田浩二
OWC AC04
日本昔話タイプ 変形【IT438;俵薬師 】
話形分類 TA. 馬の皮占;CA. 俵薬師
概要 「坊主と小僧と・・・・・おわりだ。(説明部分は)坊さんの鳥を小僧がつれて・・・・・自分が坊主になった。」
坊主の馬をつれて小僧が山にたきものに行ったところ、隣の爺が坊主に「小僧はあなたの馬をもって焼きに行った」と告げた。坊主は怒って小僧の馬を殺し、皮をはいだ。小僧はその皮を侍の家に売りに行った。するとそこには間男がきていて、主人が帰ってきたとき料理の入った長持ちにかくれた。小僧はそれをみていて、馬皮を持っていれば何でもわかるといって売ろうとした。そしてにおいをかぐようなまねをして長もちのごちそうと間男のありかをいいあてた。侍は皮を千貫で買った。小僧は坊主に千貫をみせた。坊主は自分の馬を殺し、同じように試みたが売れない。盗んだ物を売って自分には嘘をついたのだろう、と坊主は怒り、小僧を俵に包み、川に投げ捨てた。するとそこに目の悪い物もらいこじきが来て、俵を枝でついた。何をしているのだ、ときくと小僧は目が悪いので治しているのだ、と答え、乞食と交代した。そして乞食のもっていたお金をとった。坊主は小僧が金を持っているのをみてわけをたずねた。小僧は俵に包まれると金がもうかる、とだまし、坊主を俵につめて深い川に投げて殺し、自分が坊主になった。