日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05429-A06
題名 夢の蜂
題名(ヨミ) ユメノハチ
時間 7分51秒
話者 :1877年生
:[1877年生]
収録年月日 1971-07-25
収録地 鹿児島県大島郡大和村
収録者 稲田浩二
OWC AC04
日本昔話タイプ 【IT254;夢と蜂】
話形分類 TA. 夢買長者;ME. 夢の蜂
概要 「昔あたんちゅうかなぁ・・・・・という話ですがね。」
昔、青年が二人いた。魚売りだったが、疲れて一人は道ぞいに眠ってしまった。もう一人の青年はおきていた。ねた方の青年は学識のある人で、おきていた方の青年は字もよめない人だった。ねている青年をみていると、一匹の蜂がとんできて鼻の穴に入ったあと、寺の境内に行ってまた鼻に入ったり出たりした。するとその青年がおきて、寺の境内に金庫がある夢をみたといった。おきていた方の青年は、こっそり寺に行って金庫をとってきて大きな店をだした。学のある方の青年が事情をきき、金庫はどこにあるかとたずねると床の間の上にあるという。みせてもらったところ一対があるという事がかいてあり、夢を思いだして、金庫をみつけだした。その金庫には前の二倍以上の金が入っており、青年は友達よりも大きな店をだした。いい夢は他人に話すな。学問は必要である、という話。