日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05428-A08
題名 聞き耳 - 親の破れがさ -
題名(ヨミ) キキミミ - オヤノヤブレガサ -
時間 3分15秒
話者 :1906年生
収録年月日 1971-07
収録地 鹿児島県鹿児島市
収録者 稲田浩二
OWC AB56
日本昔話タイプ 変形【IT111;れんこんの細工】
話形分類 TA. 聴耳;ME. 聴耳
概要 「・・・・・分限者になってこらちがうちがののに仕事しきらんてん、うやのいぎりでうっちゃうやのやぶれがさとかぶゆうんち、やおんちなあんど、鹿児島でも大概きけっど。」
母親がもう死ぬという間際によくしてもらったから、困った時はこれをはってかぶりなさいと言ってくれた。それを持って村から村へ旅して回った。ある村にゆくと田に水がなくて困っていた。貼って書いてあるのに水をひいてくれたら、とれる米の1/3をあげるという事だった。こういう時の為の破れ笠だと思ってかぶると、鳥が水の口に大石があるのをとれば田に水がくるんだといっている。笠をとるとただカァーと言っているだけ、大名を掘り起すと家ぐらいあった。それからは豊作で、その孝行息子も働かずに分限者になった。